国内取引所と海外取引所の違いとは

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FXを始める際に、国内取引所と海外取引所のどちらを選ぶべきか迷っている方は多いかもしれません。どちらを選ぶにせよ、それぞれの特徴と注意点を理解することが重要です。
この記事では、国内取引所と海外取引所の違いやそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。

国内取引所と海外取引所の違い

主な違いとしては、下記の5点です。

■安全性
■追証
■レバレッジ
■スプレッド
■入出金
■税金

安全性

  • 海外: 海外取引所の中には、規制が不十分な場合もあるため、信頼性に差があります。信頼性の高い海外取引所を選ぶことが重要です。
  • 国内: 国内取引所は日本の金融規制機関によって監視されており、高い信頼性が保たれています。

上記のように、国内取引所の場合、運営会社は日本に拠点を置いており、金融庁の許可を受けています。これに対して、海外取引所は海外に本社を構えているため、彼らは海外の規制に従って事業を運営しています。

したがって、海外取引所を利用する場合、ユーザー自身が運営業者の規約に従い、責任を持つ必要があります。国内取引所に比べて運営ルールや規制が異なるため、ユーザーは注意深く取引を行う必要があります。

追証

  • 海外: 海外取引所では、追証が発生することはありません。証拠金不足の場合でも、ポジションが強制的に決済されるだけです。
  • 国内: 国内取引所では、追証が発生する可能性があります。証拠金が一定のレベルに下がると、ポジションを維持するための追加証拠金が必要です。

FXにおいての「追証」とは、「追加証拠金」の事を言います。
レバレッジを活用する取引には、一定額の証拠金が必要です。証拠金維持率が業者が定めた基準を下回ると、強制ロスカットが発生します。国内取引所では、この際に追加の証拠金を要求されることがあります。

対照的に、海外取引所の多くは「ゼロカットシステム」を導入しており、追証が発生することはほとんどありません。ただし、ロスカットが発生する証拠金維持率は業者によって異なるため、レバレッジ取引を行う際には必ずその業者のロスカット率を確認しておきましょう。

レバレッジ

  • 海外: 海外取引所は、通常、高いレバレッジを提供します。これにより、少額の証拠金で大きな取引を行うことができます。
  • 国内: 国内取引所は、規制により比較的低いレバレッジしか提供できません。リスクが抑えられますが、利益も制限されます。

海外取引所と国内取引所の明白な違いの一つは、レバレッジの制約です。

国内取引所は、日本の金融庁からの許可が必要であり、そのためにはレバレッジを最大25倍までと制限する規制を順守しなければなりません。
これに対し、海外取引所は金融庁の許可を受けずに運営できるため、レバレッジの制限がなく、自己資本比率を下げて取引を行うことも可能です。業者によって異なりますが、数百倍から数千倍のレバレッジを提供していることがあります。

ただし、レバレッジが制限されない場合、小さな市場変動でも大きな損失を被る可能性があるため、トレーダーは慎重に取引を行う必要があります。

スプレッド

  • 海外: 海外取引所は、一般的にスプレッドが狭い場合があり、競争が激しいため、低コストで取引ができることがあります。
  • 国内: 国内取引所も競争が進んでおり、スプレッドが狭くなっていますが、海外取引所に比べるとやや高めの場合もあります。

スプレッドとは、取引が成立する際に発生する売買手数料のことです。
スプレッドによって、取引のたびに手数料を支払う必要があり、取引回数が増えれば増えるほどコストが増加します。

国内取引所のスプレッドは、比較的狭い傾向があります。
一方で海外取引所では流動性のスプレッドで、基本的には国内FXよりは広めであるケースが多いです。

1回の取引ごとのスプレッドは比較的低額ですが、これが積み重なることで、思わぬ高額なコストにつながる可能性があるため、注意が必要です。

入出金

  • 海外: 海外取引所は、入出金に関して柔軟なオプションを提供することが多く、取引口座への資金の移動が迅速に行えます。
  • 国内: 国内取引所は、日本の銀行と提携しており、入出金が円で行いやすく、安全性が高いとされています。

国内取引所の多くは、国内の銀行と協力しており、入金と出金がスムーズに行える特長があります。
さらに、国内取引所は入出金手数料が無料もしくは低額であることが一般的で、これによりコストを削減できるメリットがあります。

一方、海外取引所は、国内取引所と比較して手数料がかかる傾向があります。また、海外取引所では直接銀行振り込みが行えないことが一般的で、通常は複数の仲介口座を介して入出金が処理されます。

さらに、国内取引所では振り込みが完了するとほぼ即座に口座に反映されますが、海外取引所では1〜2時間のタイムラグが発生することもあるため、その点にも注意が必要です。

税金

  • 海外: 海外FX利益に対する課税は、個人の居住国に依存します。日本国内で海外FXを行う場合、税金の計算や報告が必要です。
  • 国内: 国内FXの利益は、日本国内での取引に関する税金が自動的に源泉徴収されます。

国内取引所の利益は「申告分離課税」の対象であり、海外取引所の利益は「累進課税」の対象となります。
小額の利益を上げる場合、税率の差はほとんど影響しませんが、最大税率に達するとその差は大きくなります。

税率の違いは以下の通りです。

申告分離課税:所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%
累進課税  :所得税最大45%、住民税10%
最大税率を考えると、国内取引所と海外取引所では税金の支払額が倍以上異なるため、海外FXを利用するトレーダーの中には、法人化を検討している人もいます。

自己資本比率を高く設定し、高いレバレッジを使用しないトレーダーにとっては、国内FXがおすすめです。

それぞれの取引所におすすめな人

違いは分かったけど、結局どちらを選べばいいの?という人は、以下を参考にしてみてください。

国内取引所がおすすめな人

  1. 資金が豊富な人(1,000万円以上)
  2. コツコツ稼ごうと考えている人
  3. 税金を抑えたい人

国内取引所では、最大で25倍のレバレッジしか利用できず、大きな利益を得るには相応の自己資金が必要です。自己資金を充実させ、着実に取引を行えるトレーダーにとっては、国内取引所が適しているとされています。

また、収益を最大化したいが同時に税金を節約したいと考えるトレーダーにとっては、国内取引所が適していると言えます。

海外取引所がおすすめな人

  1. 少額で大きく利益を狙いたい人
  2. 資金が少ない人(数万~数十万円程度)
  3. 借金リスクを負いたくない人
  4. マイナー銘柄も取引したい人

一般的に、海外取引所は国内取引所に比べてリスクが高い一方で、制限のないレバレッジや豊富なボーナスを受け取ることができることが多いです。
制限のないレバレッジを利用すれば、少ない資金でも大きな利益を狙える可能性があり、ボーナスを活用してお得に取引できる点は魅力的です。

ただし、業者の信頼性や評判を事前に調査せずに取引すると、トラブルに巻き込まれる可能性があるためリサーチが必要です。

リスクを十分に理解し、自己責任で取引を行えるトレーダーにとっては、海外取引所が適していると言えるでしょう。

まとめ

今回は「海外取引所と国内取引所の違い、特徴、注意点」について詳しく解説しました。

海外取引所と国内取引所それぞれの利点を考慮しながら、自分自身のトレードプランを立ててみましょう。
資金が限られている初心者の方は、デモ口座や口座開設ボーナスなどを活用して経験を積みつつ、トレードのスキルを向上させることをおすすめします。

また、以下の記事ではおすすめの取引所も紹介していますので、参考にしてみてください。

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